世界平和のために動くキャラは、大体アプローチを間違えているという話し
アニメや漫画のキャラクターで世界平和のために動くキャラって、あまりいい描き方をされないケースがそれなりにあります。
方法や人格に問題があったり、悲惨な結末を迎えたりします。
Fateシリーズの正義の味方志望の人たちや、ガンダムシリーズのラスボスの人達などが分かりやすい例だと思います。
なので、そういった作品を読むことで世界平和のために動くことに対し否定的な考えを持ちがちです。
しかし、世界平和のために動くキャラたちは往々にしてある問題点を持っており、それが原因で悲惨な結果を招きます。
その問題点を理解し、正しいアプローチをすれば世界平和を願うことは無謀なことではなくなります。
問題点
彼らの多くは共通した問題点を持っています。それは、彼らの基板が武力にあることです。
彼らは、医者が患者の患部を摘出するかの如く、問題を武力によって対処します。しかし、そういった表面化した問題に物理的な処置を加えるのが有効なのは武と極一部の個人が問題の中心であった時代のみです。しかも、それも一時的な問題の解決にしかなりません。
ただ悪事を働いた人を排除するやり方では、永遠に生まれてくる悪人とのイタチごっこを演じることになります。
問題を根本的に解決するには、悪事を働いても精神的および物理的なメリットが生じない環境の作成を目指すのが妥当です。
過去に紹介したイジメ対策プログラム「KiVa」もそんなやり方でイジメの発生を大幅に減少させる実績を出しています。
フィンランド生まれのイジメ問題対策 KiVa - じょん's ノート
本当に世界を変えるには
なので、本当に世界平和を望むなら武力ではない分野に力を入れるのが賢いです。
私は、子育てや初期教育の改善がカギだと思います。幼少期の総合的経験はその後の人生の基板になります。
ちなみに、グーグルはトップ二人が本当に世界を良くしようと行動している企業です。以前グーグルが発表した、現実世界を利用した陣取りゲーム「Ingress」の最大の功績は、人を外に出したことだと言う人がいますが、恐らくグーグルは狙ってやっているのでしょう。取り合いをする陣はユーザーが候補地をグーグルに送り、承認を願う形になっているのですが、図書館や駅などが承認されやすい場所となっている点からもグーグルの意思を感じます。