これが未来の教育の1例?チェス学習サイト「Chessacademy」
チェスの魅力の1つは、優良な本やサイトがとても豊富なことだと思います。
競技人口が多いですからね。
「Chessacademy 」は最近見つけたそんな内の1つなのですが、2つの点でとても感動しました。
サイトでは、まずコンピューターとの試合をしてこちらのレベルを測り、レベルに応じたレッスンを受けることになります。
レッスンでは、まずビデオで世界クラスのプレイヤーから戦略を学び、次に学んだことを模擬問題で実際に試していき、最後にマルチプルチョイスの問題で、学んだことを復習します。
何というか、文章で説明するとガッツリ勉強してる感じですね笑
でも、めちゃくちゃ良いUI(画面表示や操作感)や、どれだけ頑張ったかを可視化させたスコアポイント、それに自分の強みを教えてくれるレーダーチャートなど、ゲームから学んだであろう楽しませる工夫が沢山あります。
それ以外にも、問題の内容や、難易度の変化など、一見するとわからない形での工夫も多数あると感じれました。
私がこのサイトで特に感動したのは以下の2つです。
1.このサイトではチェスのガッツリした勉強を、とても楽しくやれる
2.それが無料
そう、無料なんです!
これだけ本質的なレッスンを楽しく学べるだけでも画期的なのに、それを無料で提供するこのサイト(もちろん、収益性も確保はしていると思いますが)には、将来の教育の形を感じずにはいられません。
例えば、プログラムによるレッスンなので個別に対応してくれる点があります。その時のレベルにあった問題を出し、学んだことを試せる問題をパッとやらせてくれ、答え合わせもその場です。
1人の先生が大勢に教える場合なら出来ないことです。
しかも、レッスンはとにかく学びやすいように作られているので、他のこと、例えば数学などでもこの形式で学びたいと思わせてくれます。
それを場所、時間、人を問わず無料でアクセスできる点も見逃せません。
これだけの質のものを現状まったくの無料(有料コース追加予定)で提供できる収益耐性が作れたことも驚きです。
「Chessacademy」が可能だったことなら、すでに以前からやっている他分野のサイトもあるでしょうし、今後追従してくるサイトも多いでしょう。
そういった動きに牽引される形で、教育も大きく変わってくると思います。実際、過去にこのブログでも取り上げたフィンランドのいじめ対策プログラム「KIVA」では、パソコンによるインタラクティブな授業が実施されています。
日本でも無料学習アプリShareWis(シェアウィズ)などプログラムによる人の手の要らない授業が確実に広がっています。
ただ、だからと言って学校の先生が不要になるとも思いません。
個別の心のケアは、十分な知識と経験を持った人間にしかまだ出来ません。
むしろ、問題製作やら採点などに時間を取られない分、本当に子供を教え育てたい人にはよりよい職業になると思います。