最近のガンダム、違う?同じ?
先日、知り合いのセルビア人からこう言われました「最近のガンダムは、ストーリーが全部同じパターンだ」、と。
彼は、SEED、00、AGE、ユニコーン、Gのレコンギスタ、そして鉄血のオルフェンズのどれもが『戦いを主人公の第三製力が止める』ストーリーだと非難しました。
思わず血管がブチ切れるかと思いました...(例えるなら、フェラーリとランボルギーニ見て「え、同じじゃね?」って言われたり、AKB48のメンバーを見て「皆そっくりー」って言われた感じ)・
しかし、胸のどこかに引っかかりも覚えました。「確かに、大体どれも『激化した戦いを主人公たちの第三製力が止める』...」と、一理認める自分がいたのです。
しかし、これは受けおりですが、作品とは木に似ています。中心となるのは一本の幹で、真っ直ぐで、基本的に似通っています。作品も突き詰めると「主人公が成長して敵のボスを倒す」とか、「紆余曲折を経てヒロイン末永く暮らす」といったものです。それらの違いを作るのは幹から伸びる枝であり、葉っぱです。
そういった点から見ると、それぞれのガンダムはまったく違った個性を持っています。
そこで、上記の彼が同じだと言った各ガンダム作品の違いを私なり説明します。
注:あくまで私が現時点で感じているものであり、反論を認めるというか、むしろ聞きたいです。
・SEED
初代のモダンアレンジ。遺伝子操作など当時の関心を意欲的に設定に取り入れた、
・00
大いなる実験。初めて西暦が使われた。エネルギー問題が紛争の原因になるなど、未来に存在しうるかもしれない地球で、組織だった「紛争根絶の試み」を描いた実験的な作品。
・AGE
子供と親を繋ぐ作品。親子3世代の移り変わりを描いただけでなく、対象年齢を子供にしたことで、見ている親子をもガンダムで繋いだ。
可能性の証明。初代から続く宇宙世紀を材料に、今、何ができるかを見せた。
・Gのレコンギスタ
この作品を語ることは、富野監督を語ることになる。初代を含む多くのガンダム作品を作り上げた富野由悠季監督が久しぶりに制作した。
・鉄血のオルフェンズ