工夫で大体どうにかなる

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7秒で読めるあらすじ付きの「ロラックスおじさんの秘密の種」感想(ネタバレ)

 

7秒で読めるあらすじ(ネタバレ)

 

全てが人口の街で、主人公はヒロインのために本物の木を探し始める

お祖母ちゃんの忠告に従い、街の外にいる世捨て人に会いに行く

世捨て人は木が無くなった理由を話した後、主人公に最後の木の種を渡す。

主人公たちはラスボスの妨害に遭いながらも町の人々を説得し、街に木を取り戻す

 

 

感想

 

・お祖母ちゃん無双

 

前半でラスボス、オヘアが主人公の家の中を監視していることが確認されている。しかし、後半では監視出来ていないようで、直接外から監視している。恐らく、変なこと(カメラの破壊)をしても不自然ではない人が壊した。そう、痴呆のフリをしたお祖母ちゃんが。

 

他にもお祖母ちゃんは表と影で大活躍。正直、想像の範囲内の行動しかしていない主人公より、痴呆にも負けずに物語を動かしたりピンチを救ったりしたお祖母ちゃんの方が凄い。

 

 

・環境保護というより、エコビジネス

世捨て人、ワンスラーの失敗談からは多くの環境保護へのメッセージ性を感じるが、ぶっちゃけ私が学んだことはビジネスモデルの大切さ。既存の木を伐採するのではなく、木を栽培していればよかった(成長が早いのは後半で確認されている)。森の動物達も、木が増えることには反対しない。木が増えると、森の為に間伐しないといけない。間伐した木を使えば持続可能な経営が可能。

 

 

・あの星、バイオ兵器がいっぱい

出てくる木や動物たちの人間への都合の良さはちょっと自然を舐めくさっている。あれだけの都合の良さを実現するには、遺伝子組み換えなどで自然をダイナミックに冒涜しないといけない。

 

 

・総評

 

とても面白かったです。感想には捻くれたことを書きましたが、素直に良い映画です。見ていて楽しいミュージカルシーン、深いメッセージ性、適度かつ独特なユーモアなどを高い水準で内包する完成度の高い作品だと思います。

 

ただ、元の音声に比べると吹き替えの音声はキャラに合っていません。話題性を狙い有名人を起用した所為か、「声優という専門職を生み出した国としてこれはどうなのか?」というレベルに一部なっています。字幕などを利用して見た方がより楽しめるでしょう。