工夫で大体どうにかなる

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なぜ、C to C(消費者同士の取引)の大事さを、カードゲームが教えてくれるのか

 

遊戯王デュエルマスターズなど、所謂カードゲームと呼ばれる物の正式名称はTrading Card Game(TCG)です。

 

何故そんな説明から始めたかと言うと、カードゲームに取引(trade)がどれだけ重要かを簡単に言いたかったからです。

 

プレイヤーがカードを交換に出す時、2つの取引先、店と他プレイヤーが選択しとしてあります。

 

店は言わば仲介役で、プレイヤーから現金でカードを買い取り、買い取ったカードを他のプレイヤーに売ります。なので、当然買い取り値は安く、売値は高いです。しかし、絶えず売買に応じてくれるので、手間が省けるというメリットがあります。

 

他プレイヤーとの直接取引は一切の仲介を通さない分もっとも経済的です。例えば、プレイヤーの間で$10の価値があるAというカードを使って、同じ$10の価値があるBというカードを入手しようとするとします。店を通した場合、まずAが$4で店に売れます。次に店から$12で販売されているBを買わなければなりません。$8の損失です。しかし、プレイヤー同士での取引の場合は価値の吊り合うAとBを直接交換して終わりです。

 

なので、中級者以上のプレイヤーは極力店を避けて取引しようとしますが、いくつかの問題があります。最も大きいのは、自分が求めている物を求めている価格で絶えず取引できるわけではないということです。プレイヤー同士の取引はマッチングの手間と取引自体の手間、それに詐欺の可能性もあります。店は、そういった手間を全て省いてくれるので、安定した需要があるのは当然です。

 

しかし、現代テクノロジーを使うことでプレイヤーたちはその問題を解決しようとしています。例えば、ニュージーランドではFacebookを使った遊戯王の交換と売買が盛んです。その取引に参加するには招待が必要なので、身元証明が確かなお陰で詐欺も発生しづらくなっています。たしかに、全体数取引数は少なく、需要と供給が安定していませんが、プレイヤーは店という余計なコストの原因を挟むことなく取引できています。

 

ここまで読んだ人はもうお気づきでしょうが、これは他の全ての金銭が関係する活動に同じことが言えます。これを踏まえた上で言いたいのが、どうでしょう、プレイヤー(ユーザー)同士でもっと取引をしませんか?

 

今、私達はテクノロジーの発達と普及のお陰でかつて無いほどダイレクトかつ強力にコミュニケート出来ます。なので、例えば、服屋で家庭教師をする代わりに服をもらったり、農家のオンラインショップの制作と運営をする代わりに農作物を貰ったりと、数多くのマッチングによる取引が可能です。そして、その取引から“店”を除外すれば除外するほど、コストが減ります。コストの減額は利益の増額と同じなので、こうすることで最終的に利益が増えます。

 

生産量を上げること無く利益を上げる。いい話だと思いませんか?そんな話しを実現させることが出来る時代に住んでいることを私は感謝したいです。